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ミニマリスト見習いの、よくばりジャーナル

「原因不明の不妊」という沼

こんにちは、ミオグロビンです。

本日公開の記事でちょっと「お!」と思う部分があったので、
ちょっとだけブログに書こうと思います。

wezz-y.com

私このコラムニストさん大好き。

「お!」と思ったのは、めっちゃ細かいのわかってるんですが、それはこの部分。

珍タロスさん:
不妊治療をする中で、胎内記憶や子宮系女子などにハマる。「原因不明の不妊」と診断されていたため、サプリや漢方、鍼灸などを片っぱしから試した経験アリ。twitter@chintaros

私も「原因不明の不妊」とは診断されていましたが、なんかちょっと考え方が違うかも!と思ったのです。
正確には私は卵管通水検査で引っかかり、一度原因がわかりかけましたが、
卵管形成手術を受けても不妊であることに変わりはなかったので、その後正式に「原因不明の不妊」となりました。

この「原因不明の不妊」、とらえ方によってはかなり沼りますね。
具体的に言うと、「原因不明」というもやもやっとした事象に対して、「原因はある」と考えるか「原因はない=なんとなく不妊である」と考えるかによって変わり、後者の考え方をする人はかなり沼りやすいのではないか?と思います。

私は、自分の「原因不明の不妊」という状況を「真の原因はあるが(おそらくキャッチアップ障害など)、現在の技術で受けられる検査ではそれを調べきれない」状態と捉えました。
その上で、妊娠へ至るためには体外受精を受けるほうが良いと判断したので、あんまり「妊娠しやすくなりそうなものを片っ端から試す」ということはしませんでした。自然妊娠はそもそも諦めましたので。

その代わりに、体外受精をする際に、採卵・移植のそれぞれのステップごとにすると良さそうなことを調べ、できる範囲で行っていました。
具体的には、運動やサプリメントの摂取ですね。(サプリもものによりますが・・・)
漢方は・・・中医学の医師に処方してもらったことがある、いわゆる「自分の体質に合っていることがわかっている漢方の処方」はたまに飲んでいましたが、ずっと飲んでるわけではなかったような??
鍼灸治療も結局一回も受けませんでした。エビデンスになりそうな情報が見つからなかったので・・・

ここで、「原因不明の不妊」という問題に対して「自然妊娠を諦めきれない」「検査を一通りしたのに原因不明ってことは、なんとなく不妊なんだろうから、頑張れば妊娠に至れる」と考えると、効きそうなものを片っ端から試したり、怪しい民間療法にハマったりして沼るのではないかと思うのです。

そもそも「妊娠しやすくなる」って、いろいろな要素を含みすぎててすごくふんわりしちゃうんですよね。
具体的に、妊娠に至るメカニズムのどこに有効なわけさ?突っ込みどころが多くなるし、エビデンスがない情報が多い。
そうではなく、「良質な卵子を採るために有効な対策」「移植後の着床率を高めるためにできること」などのようにポイントを絞ると、わずかながらですが、少なくとも「妊娠しやすくなる」よりは良さそうな情報が出てくるのです。

考え方は人それぞれだし、どういう説明をクリニックから受けているかによっても大分影響されますから、その人だけの問題ではないと思いますし、私も一つのクリニックでしか治療はしてきていませんから、何とも言えません。
ただ、色々試してもダメな場合、「自分の努力が足りない」と考えるのではなく、「考え方が違うのではないか」と立ち止まって考えてみることも大切なのかなと思います。

体外受精にしても、経済的な理由でできない人もたくさんいるでしょうし、
その中で「体外受精はできないけど、自然妊娠を目指して、できる範囲のことをしたい」と思う人もいると思います。

なんにせよ・・・後悔しないように過ごせればそれが一番なんですが、
現在進行形で沼っている人には、「藁にも縋る思いは理解するけど、ちょっと冷静になって考えてみましょう・・・!?」と老婆心ながら思ってしまいます。

そんな今日この頃。